ダイアトニックコードとは【覚え方】
こんにちは なべQです。
ダイアトニックコードのことはよく耳にするし何回か勉強するが結局のところよく分からない。教本やインターネットで調べてもよく分からないので飽きて途中でやめてしまう、という方多いではないでしょうか私もそうでした。なのでダイアトニックコードとはなんぞやというところを解説していきます。
1.ダイアトニックコードとは
1-1. まずはメジャースケールから
メジャースケールとは皆さんがよく知っているドC・レD・ミE・ファF・ソG・ラA・シB・ドCのことです。ダイアトニックコードとはメジャースケールに三和音を加えたものがダイアトニックコードになります。4和音もありますがまたこれは別の機会にします。今回は3和音のみです。
メジャースケールに3和音を付け加えたものがダイアトニックコードです。
ルートと3度、5度の音を足したコードです。これをCメジャーのダイアトニックコードという。
key/度数 |
Ⅰ |
Ⅲ |
Ⅴ |
Ⅰ |
Ⅲ |
Ⅴ |
C |
C |
E |
G |
ド |
ミ |
ソ |
D |
D |
F |
A |
レ |
ファ |
ラ |
E |
E |
G |
B |
ミ |
ソ |
シ |
F |
F |
A |
C |
ファ |
ラ |
ド |
G |
G |
B |
D |
ソ |
シ |
レ |
A |
A |
C |
E |
ラ |
ド |
ミ |
B |
B |
D |
F |
シ |
レ |
ファ |
ここまではなんとなくわかるでしょうか。次からが少しややこし。
1-2.ダイアトニックコードにマイナーやフラットが付くのはなぜか
実際のダイアトニックコードの表記は以下になります。
C・Dm・Em ・F ・G ・ Am ・ Bm(♭5)
Ⅰ ・Ⅱm ・ Ⅲm ・ Ⅳ ・ Ⅴ ・ Ⅵm ・ Ⅶm(♭5)
※この度数のmが付くところは覚えてください。
ドレミファソラシドと3和音にしたらなぜmや♭5がつくのか。
ギターの指板で考えるより鍵盤の方がわかりやすいので鍵盤で説明します。
鍵盤は視覚的にも理解がしやすくなりますので慣れるまでは鍵盤で覚える方がわかりやすいです。ピアノがない場合はスマホやiPad等のピアノのアプリもいいです。
このCDEFGABを三和音にしていくと
C コードは上記の赤◯のところのC E Gです。鍵盤の下に書いてある全・全・半・全・全・全・半が非常に大事です。
次にDになると下記のなります。
DのメジャースケールはD・E・ F♯・G・A・B・C・Dです。
DコードはF音が半音上がらなければなりません。なぜなら全・全・半・全・全・全・半の音になるからです。上記の鍵盤の図では全・全・半・全・全・全・半がCのメジャースケールのままになっていますので
Dから始めると下記の鍵盤の図になります。Fの音が半音下がっているのでマイナーになります。3度がフラットしているのでマイナーの表記になります。
※ピンクのF♯はメジャーの音です。Dメジャースケールを弾くときはこのピンクのF♯を弾きます。他のキーでも同じ理屈です。
Dm
Em 3度がフラットしているのでマイナー
F フラットがないのでそのまま
G フラットがないのでそのまま
Am 3度がフラットしているのでマイナー
Bm(♭5) 3度と5度がフラットしてるのでマイナーフラットファイブと表記します。
1-3. ダイアトニックコードの他のキーのコード表
key/度数 |
Ⅰ |
Ⅱm |
Ⅲm |
Ⅳ |
Ⅴ |
Ⅵm |
Ⅶm(♭5 |
C |
C |
Dm |
Em |
F |
G |
Am |
Bm(♭5) |
D |
D |
Em |
F♯m |
G |
A |
Bm |
C♯m(♭5) |
E |
E |
F♯m |
G♯m |
A |
B |
Cm |
D♯m(♭5) |
F |
F |
Gm |
Am |
B♭ |
C |
Dm |
Em(♭5) |
G |
G |
Am |
Bm |
C |
D |
Em |
F♯m(♭5) |
A |
A |
Bm |
C♯m |
D |
E |
F♯m |
G♯m(♭5) |
B |
B |
C♯m |
D♯m |
E |
F♯ |
G♯ |
A♯m(♭5) |
ではDメジャースケール見てみましょう。
上記の基盤がDメジャースケールになります。F、Cにシャープが付きます。
これは全・全・半・全・全・全・半で数えていくからです。
Ⅰ ・Ⅱm ・ Ⅲm ・ Ⅳ ・ Ⅴ ・ Ⅵm ・ Ⅶm(♭5)にあてはめていくと
Dの三和音はD・F♯m・Aになります。他の音の理屈もCダイアトニックコードのときと同じです。
DダイアトニックコードのFがなぜmが付くのか
Ⅰ ・Ⅱm ・ Ⅲm ・ Ⅳ ・ Ⅴ ・ Ⅵm ・ Ⅶm(♭5)Cのダイアトニックコードでやりましたこれに当てはめるとⅡmになるのでF♯mになります。
ダイアトニックコードはサークルオブフィフスを使って考えるとわかりやすいのです。
こちらはサークルオブフィフスの画像です。ご自由にコピーして使ってください。
オレンジの枠はCをルートとしています。こうやって見ればすぐに位置関係がわかると思います。
赤の枠はDがルートです。
他のキーも同じです。これでみていけばダイアトニックコードがすぐにわかりますので参考にしてください。
2.ダイアトニックコードを使った曲
2-1. ビートルズ 「レット・イット・ビー」キーCのダイアトニックコード
下記のコード進行を見てもらったらわかりますがダイアトニックコードからできています。
Ⅰ - Ⅴ - Ⅵm - Ⅳ - I - Ⅴ - Ⅳ - Ⅲm - Ⅱm - Ⅰ
C- G - Am- F - C - G - F - Em - Dm -C
Ⅵm - Ⅴ- Ⅳ - Ⅰ - Ⅰ - Ⅴ - Ⅳ- Ⅲm - Ⅱm - Ⅰ
サビ Am - G - F - C - C - G - F - Em - Dm - C
まとめ
私もまだまだ未熟者ですがこのダイアトニックコードを使って曲を作ってみたり、好きなアーティストの曲のコード進行を見てダイアトニックコードをあてはめてか考えてみたりと色々と重宝することが多いです。是非この機会に覚えてみてください。
ダイアトニックコード4和音はこちらから
それではこのへんで